MOS試験でつまずきやすい分野が関数です。関数名はカタカナと英語が混ざり、似た機能の関数も多いため、感覚で覚えようとすると混乱してしまいます。
しかし、出題される関数のパターンと特徴をつかめば、効率的に暗記することができます。
本記事では、最新の試験傾向を踏まえながら、MOSの関数問題に特化した覚え方、勉強手順、練習方法を体系的に解説します。これからMOSを受ける方はもちろん、過去に挫折した方にも役立つ実践的な内容です。
目次
MOS 関数 覚え方の全体像と試験で重要な関数の考え方
MOS試験の関数問題を攻略するには、まず「どの関数がよく出るのか」「どのレベルまで理解すべきか」を押さえることが重要です。
MOS Excelでは、基本的な集計系関数に加え、条件付き集計、日付や文字列の処理、検索・参照まで幅広く問われますが、すべてを網羅的に暗記する必要はありません。
頻出関数を中心に体系立てて覚えることで、効率よく得点源にできます。ここでは、MOS 関数 覚え方の土台となる全体像と、勉強の優先順位を整理します。
また、MOS試験では「関数の意味を日本語で説明させる」問題は出ず、「実際にセルに入力して正しく動かす」スキルが問われます。そのため、教科書だけを眺めて暗記するのではなく、Excelを実際に操作しながら体で覚える勉強法が有効です。
出題範囲はバージョンによって細かな違いはありますが、基礎から中級レベルのビジネスでよく使う関数が中心という傾向は変わりません。
MOSで狙われやすい関数のジャンルと優先順位
MOS Excel試験でよく問われるのは、集計、条件、検索・参照、日付、文字列といったジャンルです。
特に出題頻度が高いのは、SUM、AVERAGE、MAX、MIN、COUNT系、IF、SUMIF(S)、COUNTIF(S)、VLOOKUPまたはXLOOKUP、TODAY、NOW、DATE、LEFT、RIGHT、MID、CONCATまたはCONCATENATE、TEXTなどです。
まずはこれらの関数を最優先で押さえることが合格への近道になります。
勉強の順番としては、集計系→条件付き集計→検索・参照→日付→文字列の順に進めると、既に覚えた知識を使い回しながら理解を深められます。
たとえばIFを理解してからSUMIFを学ぶと、条件指定のイメージがスムーズにつながります。このように、個々の関数をバラバラに覚えるのではなく、ジャンル単位で関連づけながら覚えると記憶に残りやすく、試験本番でも迷いにくくなります。
関数名を丸暗記しないための考え方
関数を「カタカナ英語の記号」として丸暗記しようとすると、似た名前の関数で必ず混乱します。
そこで大切になるのが、関数名に含まれる単語の意味を理解しておくことです。SUMは合計、AVERAGEは平均、COUNTは数える、IFはもし〜なら、といった具合に、英単語として覚えてしまうことで、関数名と役割が自然に結び付きます。
このやり方なら、新しい関数に出会った際も、単語の意味から内容を推測しやすくなります。
さらに、関数は「入力の形」がほぼ決まっているため、書き方のパターンをテンプレート化して覚えるのも有効です。例えば、条件付き集計は「範囲, 条件, 合計範囲」「範囲1, 条件1, 範囲2, 条件2…」という並びの規則があります。
こうしたパターンを意識しておくと、試験中に引数を忘れたとしても、セルを見ながら自然と正しい並びを思い出せるようになります。
最新のMOS試験で意識すべきバージョン差と特徴
MOS試験は、Excelのバージョンごとに試験名が分かれていますが、関数の根本的な考え方や多くの頻出関数は共通しています。
一方で、XLOOKUPやCONCATなど、新しい関数が追加されたバージョンもあり、試験範囲に含まれる場合は優先度が高くなります。従来のVLOOKUP、HLOOKUPが中心か、新しいXLOOKUPが重視されるかは、自分が受験するバージョンの公式シラバスや対策テキストを確認しておくことが大切です。
また、最新の環境では画面構成やリボンの位置も微妙に変わっていますが、関数の入力方法自体は大きく変わりません。
試験時に戸惑わないよう、自分が受けるバージョンと同じ、または近い画面構成のExcelで日頃から練習するのが安全です。可能であれば、模擬試験ソフトや模擬問題集を活用し、本番に近い操作環境で関数問題を繰り返し解いておくと安心です。
頻出関数を効率的に覚えるためのステップとコツ

関数を効率よく覚えるには、「何となく一覧を眺める」のではなく、段階を踏んで身につけていくことが重要です。
特にMOSでは、限られた出題範囲の中から頻出パターンが決まっているため、範囲を絞って繰り返し練習する方が点数に直結します。ここでは、関数初心者でも実践しやすいステップを整理し、それぞれの段階で意識したいポイントを具体的に紹介します。
このステップに沿って学習すれば、最初は関数に苦手意識がある方でも、徐々に「関数はパターンだ」と感じられるようになります。
復習しやすいノート作りの方法や、ミスを減らすための工夫もあわせて解説しますので、自分なりにアレンジしながら活用して下さい。
ステップ1:ジャンル別に関数をグループ化して覚える
最初のステップは、関数をジャンル別に整理して覚えることです。
例えば、次のようなグループに分けます。
- 合計・平均・最大最小・件数などの集計系
- IFを中心とした条件分岐・条件付き集計
- VLOOKUPやXLOOKUPなどの検索・参照
- TODAYやDATEなどの日付・時刻
- LEFTやMIDなどの文字列操作
このように分類しておくと、新しい関数もどのグループに属するのかを考えながら覚えられ、記憶が整理されます。
ノートを作る場合も、アルファベット順ではなく、このジャンル別にページを分けて整理すると、復習のときに同じタイプの関数をまとめて確認できます。さらに、各グループにつき1〜2問の練習問題を書き、必ず実際にExcel上で試すようにしましょう。
手を動かして結果を見ることで、頭の中だけで理解したつもりになることを防げます。
ステップ2:代表的な引数パターンをテンプレート化する
関数の書き方で多くの人がつまずくのが、引数の順番です。そこでおすすめなのが、よく出る関数の引数パターンを「テンプレート」として暗記してしまう方法です。例えばIFなら、「条件, 条件が真のとき, 偽のとき」、SUMIFなら「範囲, 条件, 合計範囲」という形で覚えておきます。
このテンプレートを自分の言葉に言い換えてメモしておくと、試験中に迷いにくくなります。
テンプレートを覚える際は、実際のデータを想定しながら、「どの列が範囲で、どのセルが条件なのか」を声に出して確認すると効果的です。
さらに、似た関数どうしで比較表を作ると、違いが明確になります。以下のような表をノートに写すのもおすすめです。
| 関数名 | 主な用途 | 引数の基本パターン |
| IF | 条件で表示内容を変える | 条件, 真の場合, 偽の場合 |
| SUMIF | 条件に合う値の合計 | 条件範囲, 条件, 合計範囲 |
| COUNTIF | 条件に合う件数 | 条件範囲, 条件 |
ステップ3:自分でミニ問題を作りながら反復練習
市販の問題集や模擬試験だけでなく、自分で小さな問題を作ることも記憶の定着に非常に有効です。
例えば、売上表を適当に作り、「商品Aだけの合計を出す」「5万円以上の売上件数を求める」といったお題を自分で考え、その解決にどの関数を使うかを試行錯誤します。
自分で「この場面ならこの関数が使える」と判断するプロセスが、関数の意味理解を深めてくれます。
また、間違えた問題や時間がかかった問題は、原因を書き残しておくと、後で見返したときに弱点が一目で分かります。
- 関数名を間違えたのか
- 引数の順番で迷ったのか
- セル範囲の選択ミスなのか
といった観点でチェックし、同じミスを繰り返さないようにしましょう。
このように、自分で作る問題と既存の問題集を組み合わせると、実務にも役立つ関数力が身につきます。
関数名を忘れないための語呂合わせ・イメージ記憶法

どれだけ演習を重ねても、関数名そのものを忘れてしまっては入力できません。
特に、英単語に馴染みが薄い方や、カタカナが多くて混乱しやすい方にとっては、語呂合わせやイメージ記憶法が大きな助けになります。
ここでは、覚えにくい関数名を楽に定着させるための具体的な工夫を紹介します。あくまで一例ですので、自分なりの語呂やイメージにアレンジして使ってください。
また、語呂合わせだけに頼るのではなく、英単語としての意味もセットで覚えておくと応用が利きます。
関数名に含まれる単語の意味、頭文字の役割、スペルの特徴など、複数の記憶フックを組み合わせることで忘れにくくなります。
英単語の意味とセットで覚えるコツ
関数名の多くは、英単語や略語の組み合わせで構成されています。
例えば、SUMは合計、AVERAGEは平均、COUNTは数える、IFはもし〜なら、VLOOKUPはVertical Lookup(縦方向の検索)です。
このように英単語として理解しておくと、関数名を見るだけで大まかな機能をイメージできます。また、XLOOKUPのXには「柔軟・拡張された」というニュアンスがあると理解しておくと、新旧のLOOKUP系関数の位置づけも覚えやすくなります。
覚えるときは、単語帳のように、「関数名」「読み方」「英単語の意味」「日本語の用途」を1セットでノートにまとめると便利です。
目で何度も見ることで視覚からも記憶が強化されます。さらに、関数を入力する際に、関数名を打つたびに頭の中で意味を唱えるクセをつけると、自然と英単語の意味と動きが結びつくようになります。
混同しやすい関数の覚え分けテクニック
MOS受験者が特に混同しやすいのが、COUNT系や文字列系の関数です。
例えば、COUNT、COUNTA、COUNTBLANKの違いが曖昧だと、問題文を読んだときにどれを使えばよいか迷ってしまいます。そこで、似たものどうしを意図的に並べて、違いを正面から比較して覚える方法が有効です。
以下のような表を使うと、違いが一目で分かります。
| 関数名 | 数える対象 | 覚え方のポイント |
| COUNT | 数値が入力されているセル | Numberだけを数えるイメージ |
| COUNTA | 空白以外のすべて | AllのAで「全部」数える |
| COUNTBLANK | 空白セル | BLANKは「空白」 |
このように、「A = All」「BLANKは空白」など、色付きのキーワードに意味を与えて覚えると、試験中でも迷いにくくなります。
自分専用の語呂合わせ・ストーリーを作る
語呂合わせは、人から教わったものより、自分で考えたものの方が記憶に残りやすいという特徴があります。
例えば、VLOOKUPを「V(縦)のルックアップ」「縦にルックしてアップする」など、自分の感覚でしっくりくるフレーズにしてしまうのも良い方法です。IFERRORなら、「エラーなら、イフで別の値」といったイメージでもかまいません。
重要なのは、他人が聞いたら少し変だと感じるくらいでも、自分の頭の中では強く結び付いていることです。
また、複数の関数を一つのストーリーにしてしまう方法もあります。
例えば、「まずCOUNTIFで条件に合う件数を数え、次にSUMIFで合計を求め、最後にAVERAGEで平均を出す」という流れを、「件数を数えてから合計して、最後に平均を出すストーリー」として覚えると、関数群全体のイメージがつながります。
このように、語呂やストーリーをうまく使うことで、関数名の記憶を補強することができます。
MOS対策としての関数練習方法と時間配分のコツ
関数の知識が身についても、試験本番で時間が足りなくなってしまっては合格が遠のきます。
MOS試験は制限時間が決まっており、関数問題だけでなく、書式やグラフ、印刷設定など、他の操作問題も同時に解かなければなりません。したがって、関数を確実に正解しつつ、他の問題に十分な時間を回せるような練習が必要です。
ここでは、具体的な練習方法と、時間配分の考え方を解説します。
特に、「普段は解けるのに、試験になると焦ってミスが増える」という方は、時間を意識した練習を取り入れるだけで成績が大きく変わります。
秒単位でのスピードを競う必要はありませんが、「この種類の問題は何分以内に解きたい」という目安を持つことが、安定した得点につながります。
模擬試験を使った実戦形式トレーニング
MOS試験の関数対策として最も効果的なのは、模擬試験や模擬問題集を使った実戦形式のトレーニングです。
実際の試験と同じように、時間を測りながら一通りの問題を解くことで、関数以外の操作との時間配分も体感できます。関数問題だけを切り離して練習するのも有効ですが、本番を想定した通し練習を組み合わせることで、総合的な得点力を高められます。
模擬試験を解いた後は、必ず復習の時間を取り、特に関数問題については「どの関数を選ぶべきだったか」「どの引数で迷ったか」を丁寧に振り返ってください。
間違えた関数は、同じパターンの問題を自作して、数問連続で解いてみると定着しやすくなります。時間を計りながら解くことと、じっくり復習することをセットで行うのがポイントです。
試験本番での関数問題への時間配分目安
時間配分の目安は受験するバージョンや問題構成によって変わりますが、一般的には、「関数問題に全体の3〜4割程度の時間をあてる」イメージで計画するとバランスが取りやすくなります。
例えば、試験時間が50分であれば、関数問題に15〜20分程度を目安にし、残りの時間を書式設定やグラフ、印刷設定などに回します。もちろん、得意分野によって配分は調整可能です。
関数問題は、最初に問題文をよく読み、「どの関数を使うのか」を早い段階で決めてしまうことが重要です。関数の候補を迷い続けたままセルをいじっていると、あっという間に時間を消費してしまいます。
どうしても分からない問題があった場合は、深追いせずに一旦飛ばし、最後の数分で戻ってくる判断力も必要です。そのためには、模擬試験の段階から「捨て問題を作らないが、時間をかけすぎない」練習を意識してください。
ショートカットとオートコンプリートを活用する
関数入力のスピードと正確さを高めるには、Excelの入力支援機能を積極的に活用することが大切です。
例えば、セルに「=su」と入力すると、SUMなど「su」で始まる関数が一覧表示されます。このオートコンプリート機能を使えば、関数名を最後まで打ち込む必要がなく、スペルミスも防げます。
また、Tabキーで候補を確定したり、ダブルクリックで関数を挿入するなど、細かな操作に慣れておくと時間短縮になります。
さらに、関数の引数を設定するダイアログボックス(関数の引数ウィンドウ)も、初心者には頼りになるツールです。慣れてくると直接入力の方が速い場合も多いですが、試験中に不安なときは、あえてダイアログを開いて引数の意味を確認することで、ミスを減らせます。
自分がどのやり方だと最も早く、かつ正確に関数を入力できるか、練習の段階で試しておくと安心です。
実務にも役立つ関数理解の深め方とミス防止テクニック

MOSに合格することが目標でも、関数の使い方を実務レベルで理解しておけば、試験後も長く役立ちます。
逆に、試験対策だけの詰め込みで終わってしまうと、時間が経つと忘れやすく、応用問題への対応力も弱くなってしまいます。ここでは、「試験にも合格できて、仕事でも使える」関数の理解を深める方法と、ミスを減らすためのテクニックを紹介します。
特に、IF関数やVLOOKUP/XLOOKUPなどは、MOSだけでなく多くの職場で頻繁に使われています。これらをしっかりと使いこなせるようになると、作業効率が飛躍的に向上し、試験勉強の価値が何倍にもなります。
よくある入力ミスとその対策
関数のミスで多いのは、「カンマとセミコロン」「全角と半角」「かっこの閉じ忘れ」「セル範囲のずれ」などのケアレスミスです。
MOS試験の環境では、日本語設定の場合カンマ区切りが主流ですが、環境によってはセミコロン区切りになることもあります。自分の受験環境と同じ設定で日頃から練習し、どちらか一方に慣れておくことが重要です。
ミスを減らすには、次のようなチェック習慣を身に付けると効果的です。
- Enterを押す前に、かっこの数をざっと確認する
- セル範囲をドラッグした直後に、数式バーで選択範囲を確認する
- 関数を複数組み合わせるときは、まず一つずつ動作確認する
特に複合関数では、一度にすべてを完成させようとせず、内側から順番に確認する姿勢が大切です。
IF・VLOOKUP・XLOOKUPなど重要関数の理解を深める
IFやLOOKUP系の関数は、実務でも頻出のため、単に「書ける」だけでなく、「どうしてその書き方なのか」を理解しておくことが重要です。
例えばVLOOKUPでは、検索する列が範囲の一番左側にある必要があることや、第4引数で完全一致か近似値かを指定する意味を理解しておかないと、正しい結果が得られません。XLOOKUPでは、検索方向や見つからない場合の値を柔軟に指定できる利点があります。
理解を深めるには、同じデータに対して、あえてVLOOKUPとXLOOKUP両方で検索してみて、動きの違いを体感する方法が有効です。
以下のように、特徴を表で比較してみると整理しやすくなります。
| 項目 | VLOOKUP | XLOOKUP |
| 検索方向 | 左端列から右方向のみ | 上下左右どの方向でも可 |
| 列の挿入への強さ | 列を挿入すると列番号がずれる | 範囲参照のため影響が少ない |
| 見つからない場合 | エラー値になる | 任意の値を指定できる |
実務シナリオを想定した練習で定着させる
関数の本当の理解は、実務に近いシナリオでどれだけ使いこなせるかで決まります。
例えば、売上管理表で「担当者ごとの売上合計」「月別売上推移」「特定商品だけの平均単価」を出す練習をすると、SUMIFやAVERAGEIF、IF、日付関数などの使いどころが具体的に見えてきます。
MOS対策の問題集を一通り解いた後は、自分の身近なデータ(家計簿や趣味の記録など)を題材に、同じ関数を使って分析してみるのも良い方法です。
このように、「試験問題としての関数」だけでなく、「仕事や日常生活でのデータ処理」にまでイメージを広げて練習することで、記憶が長期間維持されやすくなります。
また、実務でよく使う場面を想定しておくと、試験中に問題文を読んだだけで、「これはあのときのパターンだ」と素早く関数を選べるようになり、解答スピードの向上にもつながります。
まとめ
MOSの関数問題を攻略するには、「よく出る関数に絞って」「パターンとして」「実際に手を動かしながら」覚えることが重要です。
関数名を丸暗記するのではなく、英単語の意味や引数のテンプレート、ジャンル別の特徴を押さえることで、初見の問題にも対応できる柔軟な理解が身につきます。
語呂合わせやイメージ記憶、比較表を使った整理など、自分に合った工夫を組み合わせて、自分専用の覚え方を作ることが合格への近道です。
また、模擬試験を活用した時間配分の練習や、実務を想定したシナリオでの関数利用は、試験対策としてだけでなく、仕事の効率化にも直結します。
関数は一度身につければ長く使える強力な道具です。今回紹介した方法を参考に、焦らず段階的に学習を進めていけば、MOS試験の関数分野は必ず得点源になります。継続的な反復練習で、合格と実務での活用を同時に目指していきましょう。
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