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極真空手道連盟 極真館 本部長・山陰支部長 湖山彰夫
山陰支部が開設し、二十年の歳月が過ぎましたが、私にとって「光陰矢の如し」の言葉通り、アッとい間の二十年でした。
当支部も、当初は「極真会館鳥取・島根連合支部」という名称でスタートし、二代目後継時に現在の「山陰支部」に改め、2000年10月に、本部道場を米子市旗ケ崎に移転オープンいたしました。
現在の明るく広々とした道場にいると、二十年前のことが走馬灯のように思い出されます。「極真会などという素性の分からない組織には、場所は貸せない」と断られ、散々探し歩いて借りた場所は、スレート板で夏はサウナ風呂、冬には雪が天井から降り注ぐありさまでした。ほかにもさまざまな苦難もありましたが、夫婦で電柱のポスター貼りから始め、地道な活動を続けるうちに、多くの理解者と支援者が集い、今日を迎えることができました。
さて、新世紀とともに、夢と希望に満ちた社会へと突き進みたいのですが、現実はそうではないようです。ご存知のように、「日本崩壊」「学級崩壊」「家庭崩壊」が叫ばれる中、政治・経済は混迷を極め、人々の心に至っては、荒廃の一途をたどっています。自分の欲望のためなら、他人どころか自分の親兄弟ですら、平気で命を奪ってしまう末期的精神状態です。
私は決して大げさでしなく、「この時代(社会)にこそ、極真精神が必要不可欠だ」と声を大にして言いたいと思います。大山総裁が教示された極真精神は、「頭は低く目は高く、口慎んで心広く、孝を原点として他を益す」という言葉に、全てが集約されていると思います。
これは私なりの解釈ですが、武道を志す者として、また人間として、社会に関わり、生きてゆく上で基本となるのが、自分自身という存在をもたらしてくれた両親への感謝の気持ちである。と同時に、先生や兄弟、友人知人など自分がお世話になっている−極論すると、自分の回りにいる全ての人々に対する思いやりと優しさ、感謝の気持ちを持ち、それに報いることが極真精神だと思います。
また、総裁はよく、「親孝行する人間が社会に奉仕し、社会に奉仕する人間が国家に忠誠を尽くす」とおっしゃいましたが、
自分の親に孝行できない者が人を愛したり、人のために何かを成せるはずがありません。人のため、また社会の役に立つ人間になろうと努力することが、とりもなおさず、自分自身を成長させることになります。そして、社会に貢献できる人が、国家という大きな枠組みでも貢献できるということだと思います。
そういう考え方なり行動が総裁の言われる「極真は国家や民族、宗教、思想も超越する」ものだと、すなわち真の世界平和実現に繋がっていくことだと思います。
最後に、ホームページ開設により、極真カラテのより多くの理解者が集い、道場生の連帯感とカラテに取り組む情熱が深まることを限りなく切望いたします。
そして月並みな言葉になりますが、今後も極真空手を通して、青少年の健全育成と、地域社会に貢献していく所存です。 |